カキドオシとレモングラス、山里の爽香茶

カキドオシとレモングラス、山里の爽香茶

石見の山里で、風を飲む

島根県大田市の山里で、私たちは季節の息づかいを集めています。ミントの清涼感とバジルの陰影をあわせ持つ野草・カキドオシ、そしてレモンを思わせる明るい香りのレモングラス。
ふたつを合わせた一杯は、仕事の合間のリセットや、食後の肩の力を抜く時間に、そっと寄り添ってくれます。

このブレンドは、大田市での自生採取と栽培収穫を経て、少量ずつ焙煎・調整し、季節ごとの香りをそのまま封じ込めました。とり過ぎない、持ち去らない——採取場所を分散し、同一株への過度な負荷を避けるのが小生活のルールです。
(野草は生育環境で香りが変わるため、採取地の記録とロット管理で再現性を高めています。)

 カキドオシ(学名 Glechoma hederacea

シソ科の多年草。日本では「疳取草(かんとりそう)」「連銭草」の別名でも知られ、ヨーロッパではビールの清澄や香りづけに使われた歴史から“エールフーフ(alehoof)”と呼ばれた記録も残ります。
和名のとおり垣根を通るように広がる強い生命力を持ち、若葉はさわやかな香り。民間では古くから温かい飲み物として親しまれてきた地域もあります(用途の記載は伝承・文献上の一般情報で、効果効能を保証するものではありません)。

厚労省資料では生薬「連銭草(=カキドオシ全草)」について有害成分・毒性は知られていない旨の整理があり、適切な摂取での安全性が示されています。ただし体質や持病、服薬状況によっては合わない場合があるため、心配な方は医師・薬剤師にご相談ください。

レモングラス(Cymbopogon citratus / C. flexuosus

東南アジアの食文化にも深く根づくハーブ。香りの主成分はシトラール(citral)で、レモン調の鮮烈なトップノートが特徴です。エッセンシャルオイルでは70〜80%がシトラールという分析が一般的に紹介されています (精油の数値。ハーブティーの場合は抽出が穏やか)。
気分を切り替えたい時や、食後の一杯に向くさっぱり感が魅力。ハーブティーとして世界各地で親しまれています。

妊娠・授乳中は注意とする文献もあり(特に精油の高濃度利用は避ける見解が多い)、摂取可否についてはかかりつけ医に相談してください。日常的な飲用でも体質に合わない場合があります。

香りの設計—「爽」と「陰影」をつなぐブレンド

レモングラスの明るい“爽”に、カキドオシの“陰影”を足すと、ただのレモン調では終わらない立体感が生まれます。

はじめにレモングラスのトップがすっと抜け、中盤からカキドオシのグリーンが戻ってくる。余韻は静かで、口中がからりと整う感じ。
食後・作業前後・入浴後の気分のリセットにちょうど良い塩梅です。

なおカキドオシは生育地で香りの輪郭が変わるため、年ごとの個性はブレンドで微調整。小生活では香りのピークが重なる比率をロットごとに見直しています。

大田で摘み、少量ずつ仕上げる

  • 採取:カキドオシは決めた群落からの“間引き取り”が基本。株ごとの回復を見ながら、同一エリアの採り尽くしを避けるのがルール。レモングラスは生育状態を見て刈り分けます。

  • 乾燥:埃を落とし、重なりを避けて薄く広げます。天候次第で送風乾燥を併用。

  • 焙煎:香りが跳ねすぎないよう低中温で二段火入れ。焦げを避け、余韻を残す設計。

  • ブレンド:年・採取地で香味が揺れるため、試飲→比率調整→再試飲を繰り返し、ティーバッグに充填。

飲み方の目安(ホット/アイス)

  • ホット:1包(3g)に約200ml、約90℃、3〜4分。香り優先なら時間短め、味を出すなら長めに。

  • 二煎目:やや長めに(+30〜60秒)。

  • 水出し:1Lに2包、冷蔵庫で6〜8時間。やさしく澄んだ香りに。いずれも翌日中の飲み切りを。(小生活 konamaiki)

おすすめのタイミング

  • 仕事の前後に:鼻先を抜けるレモン調が気分の切り替えに。

  • 食後に:口中をからりと整える後味の軽さ。

  • 就寝前に:カフェインフリー(茶葉不使用)なので夜でも穏やか。
    こうした“使い心地”は、世界各地でハーブが暮らしの飲み物として親しまれてきた理由と重なります(文化誌的な位置づけであり、治療目的の記述ではありません)。(plants.usda.gov)

注意事項

本記事は一般的な情報提供です。疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。

妊娠・授乳中、持病や服薬のある方、アレルギー体質の方は、飲用前に医師・薬剤師へご相談ください。特にレモングラスは文献上、妊娠期の使用に注意とする見解があります。

初めての方は少量から。体調に合わないと感じたら中止してください。

今回紹介したブレンド

 

当記事で紹介している商品はこちら
カキドオシとレモングラス 6包入
2,600円


  • 名称:カキドオシとレモングラス

  • 原材料:カキドオシ(島根県大田市)、レモングラス(島根県大田市)

  • 内容量:18g(3g×6包)/カフェインフリー

  • 抽出目安:1包に200ml・約90℃・3〜4分(水出し可)。(小生活 konamaiki)

参考

カキドオシの名称・歴史・民間利用の記録:日本薬学会「生薬の花」、USDA Plants(エール清澄としての利用)など。(pharm.or.jp)

レモングラスの香気成分:シトラール主体(精油の一般的特性)。(生活の木|「自然」「健康」「楽しさ」を提案するライフスタイルカンパニー)

カキドオシの安全性記載(連銭草):厚生労働省資料。(厚生労働省)

妊娠・授乳期の注意喚起(特に精油・高濃度):レビュー論文/Drugs.com monograph。(PMC)

抽出条件(製品ページ準拠):小生活オンラインストア。(小生活 konamaiki)化します。